河北新報社×SEVEN BEACH PROJECT
~あの日からの10 年、ここからの10 年~
『七ヶ浜の海で 感じて考えるプロジェクト』
2013年に「ガレキからビキニへ」というキャッチーフレーズの元、被災した海水浴場での海浜清掃やイベントの活動を始めた私達ですが、8年目となる2020年のプロジェクトは、東日本大震災から10年が経つ2021年へと年をまたぎ企画をしています。今年の企画を通して、あの日からの10年間の歩みを振り返り、これから先を考えるような機会になれればと思っております。
2020年はコロナウィルスの猛威により世界中のあらゆる事が立ち止まることとなりました。テレワークなど人々はそれまでの生活が変わり、たくさんの制限に対応することによって、今までの価値観が見直され未来へ向けた人々の意識や優先順位が変わってきていると感じます。
私達が活動している東北で一番小さな町である七ヶ浜町でもコロナの影響により感染拡大防止の観点から震災後に再開した海開きを中止するという苦渋の決断をしました。しかし、変わらず多くの人々が海に癒されに来ており、安全で安心の環境を守るため、観光協会が海岸の安全パトロールを行い、私達のプロジェクトが海浜清掃のキャンペーン行い、「海と人との関係性」を守る為に今だからできる活動をしてきました。
夏以降、河北新報社様の「今できることプロジェクト」との共同事業として2021年3月に向けて企画を検討した結果、私達のプロジェクトの根幹である『My Home Beach』というコンセプトの元、震災から10年目に向けた『あの日から10年、ここからの10年』というテーマで、「海洋ゴミの研究やビーチクリーン」「町民の方々へのインタビュー」などを行ってきました。
ここから来年3月に向けた企画では「未来への光」という言葉をテーマに加え、「海岸や国際村での企画展」「3月を迎えるイベント」「3月毎日ビーチクリーン」を行い、最終的には「日本各地の沿岸部を繋いで4月からの未来に向けた共同アクション」を実現できたらと思っております。
企画を通して多くの方々と震災後の海と向き合い、この10年の日々を考え、表現をすることで、次世代や他地域に向けた未来へのメッセージとなり、コロナ禍における光となれれば幸いです。